目次
- 1.生産管理システムとは?
- 2.ERPとは?
- 3.ERPは生産管理システムを、包含している。
- 4.時流はバリューチェーンの全ての情報を一元管理すること
- 5.AI活用に備えるならERP
- 6.あえて選ぶとしたら、ERP
「基幹システムを刷新してほしい」「うちの会社に合ったシステムってどんなシステムか調べてほしい」社長からこのように言われることはありませんか?
そこでまず疑問となるのは生産管理システムなのか?ERPなのか?
自社に合ったシステムは上記のどちらになるのか、について紹介します。
1.生産管理システムとは?
生産管理システムとは、製品の生産において生産計画、在庫、工程、コスト、納期などの諸要素をまとめた管理システムです。生産管理の計算は難しいため、スプレッドシートやExcelなどのソフトで管理することが多いです。しかしこれらのソフトはあくまでも汎用的なソフトなので、より効率的に業務を進めるためには、業種に合わせた生産管理システムの導入が必要です。生産管理システムを導入すれば、生産管理をより効率よく行うことができます。さらに改善点を見つけ出し、より合理的な生産計画を立てることが可能です。
2.ERPとは?
ERPとは、英語Enterprise Resources Planning の略称で、直訳すると「企業資源計画」の意味で、つまり企業全体の視点から経営資源(人材、資金、情報など)を統合的配置し、経営の効率化を図ることです。こうした視点を基づいて構築されたシステムはERPシステムで、一般的にはERPはこのシステムのことを指しています。ERPシステムは基本以下の機能が含まれています。
- 生産管理
- 販売管理
- 購買管理
- 在庫管理
- 会計システム
- 人事給与
これらの機能を一つのシステムにまとめて一元管理できるのは、ERPの特徴です。
3.ERPは生産管理システムを、包含している。
このように、ERPは生産管理以外にも受発注管理、在庫管理、原価管理、会計管理も包含する総合システムです。このため生産管理領域のみを刷新したい場合は当然生産管理システムですし、そうではなく生産管理以外の領域を刷新したい、業務まるごと刷新したいという場合は、ERPを選択することになります。
4.時流はバリューチェーンの全ての情報を一元管理すること
ただし、2010年ごろを境に、営業からアフターサービスまで、バリューチェーン全て一貫して管理し、全ての工程の情報を、別の工程でも活用することが求められるようになってきました。例えば、「営業で獲得した顧客仕様を、生産管理システムに二度打ちすることなく生産管理に活用する」「品質・アフターマーケットの情報を、開発にフィードバックする」といった、生産性向上と全体最適がテーマとなっております。
5.AI活用に備えるならERP
2020年からは、AI台頭の時代と言われております。現在でもAIを導入することで人間では判断できないような情報活用や分析ができるようになっておりますが、2025年になってからはAIの活用を前提としたシステム構成にしないと、競争力に影響をきたすかもしれません。
では、システムをどのようにすればAI活用が将来的に導入できる構成と言えるでしょうか?それは、前述の通りバリューチェーン全ての情報を一貫管理することに他なりません。なぜなら、AIをどのように活用するかの前に、情報がデータとして蓄積されていないとAIが活用できないからです。また、AIを活用するにしてもバリューチェーン全てを活用する前提でないと、機能を十全に発揮できません。このため、ERPの導入が最適解になります。
しかし、このように伝えると「AIが自社で活用できる時代になってからERPを導入するか判断しよう」と考える方も多いかもしれません。しかし、AIが導入できるようになってERPを導入するといった動き方では遅いです。ERPとは最低でも1.5年以上は導入にかかり、本当に使えて定着するようになるためには3年程度かかると言われているからです。
6.あえて選ぶとしたら、ERP
いかがでしょうか。ERPか生産管理システムのどちらを導入するかどうかは、どの領域にシステム改革の主眼を置くかにかかっていますが、あえて選ぶならば生産性向上、全体最適、AI導入の観点からERPが理想でしょう。ERPに関するご相談なら、是非弊社日本ソフトウエアまでご相談ください!弊社は1992年からスクラッチシステム開発をスタートし、1997年からサイトライン導入を始めました。経営の見える化や生産性向上を主にシステム導入を行ってきました。弊社は日本一番古いシステムベンダーとして多くのノーハウや実績を持っています。特に製造業の業務システムの導入には自信があります。