DX最前線

このページでは中堅、中小企業のERP導入事例、ヒントとなる情報を紹介し、お客さんのDX化推進をサポートします。

ERP導入で生産管理をリアルタイムで見える化へ

目次

  1. 生産管理領域にERPが必要な理由
  2. INFOR ERPの生産管理システムとは

製造業にとって欠かすことの出来ない業務の一つとして挙げられるのが、「生産管理」です。「生産管理」とは、製造におけるQuality(品質) Cost(コスト) Delivery(納期)、いわゆるQCDを最適化させることを目的としております。

具体的には、

  • どの製品を
  • いつまでに
  • どのくらい

生産するかの計画及び完了までの工程などといった生産そのものについての管理に加え、完成品が市場に出荷されるかまでの調整を全て含めて「生産管理」と呼びます。

そのため、製品の生産部門だけではなく、完成品が適正な価格で出荷されるまでの管理を行えるツールの導入が好ましいです。

 

1. 生産管理領域にERPが必要な理由

生産管理領域のERPの導入が必要な理由として、時代の移り変わりによる消費者の購買行動の変化が挙げられます。従来の日本は「ものづくり大国」と呼ばれていたこともあり、製造業分野では、「顧客満足度」と「品質」を重視し、多少の在庫過多や材料費、人件費や厳しい出荷スケジュールは二の次となっていました。

しかし、時代の移り変わりにより、消費者は以前より購入する商品を見極めるようになり、特に若い世代でモノ離れが起きており、世界的な価格競争が勃発しています。

そういった世界的な状況の中で、重要なポイントとなるのが、生産コストの抑制と自社リソースの最適化です。つまり、経営戦略と生産管理を一体化させた運営により、そのどちらもを改善しながら運営させる仕組みが必要です。それを実現することが出来るのが生産管理領域のERPです。

では、生産管理はどのような領域をカバーするもののことを言うのでしょうか。企業によって定義は異なりますが一般的には、生産計画、調達計画、工程管理、品質管理、在庫管理、原価管理、出荷管理、販売管理など生産から販売までを管理するもののことを指します。

それぞれ具体的な機能は下記になります。

  • 生産計画-人的リソースや販売データに基づいた生産の計画
  • 調達計画-販売データや生産計画より、必要な材料の適切な調達計画
  • 工程管理-生産の各工程にて、生産計画が適切に実行されているかの管理
  • 品質管理-生産の各工程にて、適切な品質を保って生産されているかの管理
  • 原価管理-生産の各工程にて、実際にかかった原価の管理
  • 在庫管理-経営計画に基づいた適正な在庫の管理
  • 出荷管理-出荷した製品が顧客に届くまでの工程を管理
  • 販売管理-生産した商品がどのくらい販売できているかの管理

 

2. INFOR ERPの生産管理システムとは 

ここまでERPの生産管理の概要及び導入効果は解説してきましたが、具体的にどういったERPがあるかを解説いたします。

製造業向けERPパッケージ Infor SyteLine

特徴

  • 製造業に特化したERPパッケージ
  • 全世界で6,000拠点以上、日本でも200拠点以上の導入実績
  • 30年以上のノウハウが詰まった製造業向けERPソリューション

Infor SyteLineは製造業に特化したERPソリューションであることが最大の特徴として挙げられ、製造業の生産現場からバックオフィスまでを効率化出来ます。具体的にInfor SyteLineを導入することによって可能になる事として、主要機能を簡単に解説していきます。

Infor SyteLineで実現できることは生産管理を含めて大きく分けて4種類あります。

  • 生産・計画管理
  • BI/会計管理
  • 製品・在庫管理
  • サービス管理

1.生産管理・計画管理

Infor SyteLineは見込み、受注組立、個別受注、受注生産、繰返生産など様々な生産形態に対応しております。また、工程計画を考慮した製造スケジュール機能なども搭載されており、統合部品表から実現可能な製造スケジュールの立案機能も搭載されています。また、製造計画に連動した形での購買スケジュールの策定、工程計画を加味した上での製造スケジュールの策定などの機能も備わっております。

2.BI/会計管理

BIツールとしての機能や、会計管理機能もInfor SyteLineの強みの一つです。具体的には、製造ライン別の製造スケジュールを直感的なガントチャートとして表示するBI機能。その他にも、見積もり、計画、標準、最新、実際原価の管理機能も搭載されており、それぞれの生産形態に最適な原価差異分析も可能です。その他にも買掛金、売掛金、固定資産、一般会計などの管理及び多通貨管理も含まれているため、詳細に会計を管理できるのも強みです。

3.製品・在庫管理

製品や在庫管理による効率化の機能もInfor SyteLineに搭載されております。具体的には、倉庫管理、購買管理、在庫管理等の管理を始めとした、サプライチェーンマネジメントの機能も備わっているため、最適な形で製品・在庫管理が可能になります。

4.サービス管理

また、部品・装置の製造から販売、設置、運用、改修、最終廃棄に至るまでの履歴、収益、コスト、稼働率などの詳細な数値の管理や、見積もりの作成機能なども搭載されており、業務効率化が見込めます。

製造業の要と言える生産管理に加え、企業に必要な管理サービスが一つの特化型ERPでカバーできることが大きなメリットとなっております。